行事・活動

令和6年度薬友会総会と講演会の報告

2024年11月06日(水) | コメント(0)
令和6年度の薬友会総会および講演会は令和6(2024)年10月19日(土) 15時半より、東京大学薬学部講堂において開催されました。今年はオンライン配信をせずに対面のみとなり、約100名が参加しました。
 
■薬友会総会
松木会長より3つの議案説明があり、いずれも原案通り可決されました。なお、詳しい議案内容は薬友48号に掲載されています。
  1. 第1号議案:役員の選出
    令和6年度の副会長、監事、運営委員が選出された。次期役員の選出は前年度中に実施することも確認された。
  2. 第2号議案:準会員制度の制定
    学生・院生が薬友会に接する機会を増やし、入会へのハードルを下げるために準会員制度を制定することが決定された。それに伴い、規約の改正と会費規定も合わせて承認された。
  3. 第3号議案:令和5年度決算報告と令和6年度の予算案
    令和5年度決算報告の支出備考欄の薬友会誌46号を47号に訂正の上、可決された。
  4. その他の報告事項
    ① 昨年度実施した協力金に対する御礼
    ② 薬友48号の発行及び「未入会者」に対する入会の働きかけと一部不手際に対する謝罪
    ③ メールマガジンの発行開始
    ④ 会員管理システムの便利機能と活用促進
 最後に浦野研究科長よりご挨拶がありました。
 
■講演会
  1. ヘルスケアにおけるイノベーション創出 – 課題と未来 –
    岡村直樹 (1985年卒 アステラス製薬株式会社代表取締役社長CEO)
    アステラス製薬の概要、医薬品ビジネスとアステラス製薬の挑戦、さらにはご自身の歩みに触れて若者に対する生きるヒントまで幅広い内容の講演をしていただき観客を魅了しました。活発な質疑応答も行われ、素晴らしい講演でした。
    なお、岡村社長のご厚意により講演内容のPDFファイルが会員専用ページ → 事務局からの共有ドキュメント でご覧いただけます。取り扱い注意でお願いします。
  2. 免疫チェックポイント機構の原理解明に基づいた新規治療法の開発
    岡崎一美 (1998年卒 定量生命科学研究所分子免疫学研究分野准教授)
    岡崎先生が本庶佑研でスタートした免疫チェックポイント機構を担う分子の探索と機能解明に基づいた新規免疫療法について詳細に説明され、がん、自己免疫疾患、アレルギー疾患、移植片の拒絶、感染症、さらには神経変性疾患など様々な疾患に対して、発症要因を取り除く根治療法が開発できる可能性を示されました。免疫学の最先端の研究に大いに刺激され、活発な議論が展開されました。